【3月誕生石】ブラッドストーンを解説!意味・宝石言葉・効果・歴史・逸話・特徴まとめ

2022年1月7日

ブラッドストーンは、宝石やパワーストーンとして広く知られています。

3月の誕生石であり、古代から兵士のお守りとして使われてきました。

イエス・キリストにまつわる逸話も残る、歴史のある宝石です。

本記事の内容

ブラッドストーンはどんな石なのか

  • 名前の由来・和名
  • 別名「ヘリオトロープ」
  • 鉱物的特徴
  • 歴史
  • 宝石言葉・意味
  • パワーストーンとしての効果

以上の項目を解説します。

誕生石やパワーストーンとして、ブラッドストーンを選ぶ際の参考にしてくださいね。

ブラッドストーン(Bloodstone)の特徴

ブラッドストーンは、濃い緑色の石に赤い斑点が入っている宝石です。

その見た目は神秘的であり、印象深いものです。

古代から装飾やアクセサリー、お守りとして人々に親しまれている宝石です。

ブラッドストーンは3月の誕生石

3月の誕生石の4種|アクアマリン、珊瑚(さんご)、ブラッドストーン、アイオライト

ブラッドストーンは、以前からアメリカやイギリスでは3月の誕生石となっています。

日本の3月の誕生石はアクアマリンとサンゴ(コーラル)の2種でしたが、2021年12月に全国宝石卸商協同組合が63年ぶりに日本の誕生石を見直し、新たに追加されることが発表されました。

日本でも、3月の誕生石にブラッドストーンとアイオライトが追加されました。

2021年12月|日本の誕生石に追加された宝石

2月:クリソベリルキャッツアイ
3月:ブラッドストーン、アイオライト
4月:モルガナイト
6月:アレキサンドライト
7月:スフェーン
8月:スピネル
9月:クンツァイト
12月:タンザナイト、ジルコン

これにより、日本の誕生石は全29種となりました。

1月から12月の誕生石一覧

1月:ガーネット
2月:アメシスト、クリソベリルキャッツアイ
3月:アクアマリン、珊瑚(さんご)、ブラッドストーン、アイオライト
4月:ダイヤモンド、モルガナイト
5月:エメラルド、翡翠(ひすい)
6月:真珠、ムーンストーン、アレキサンドライト
7月:ルビー、スフェーン
8月:ペリドット、サードオニキス、スピネル
9月:サファイア、クンツァイト
10月:オパール、トルマリン
11月:トパーズ、シトリン
12月:ターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコン

他の月の誕生石については、関連記事:『あなたの誕生石は何?【1月から12月の誕生石一覧】意味・宝石言葉・パワーストーンとしての効果』にて紹介しています。

ぜひあわせて御覧ください。

ブラッドストーンの名前の由来・和名

ブラッドストーン【Bloodstone】は日本語に直訳すると「血の石」。

赤い斑点が血を連想させることが名前の由来となっています。

ブラッドストーンの和名は、「血石」「血星石」「血玉石」「血玉髄」などがあります。

いずれも「血」という文字が入っています。

次は、ブラッドストーンの別名について解説します。

ブラッドストーンの別名は「ヘリオトロープ」

ブラッドストーンは「ヘリオトロープ」という別名でも呼ばれます。

ヘリオトロープ(heliotrope)は「太陽に向かう」という意味です。

ヘリオトロープの名前の由来は、

1.はるか昔、エジプトのヘリオポリスからブラッドストーンが産出されたこと
2.ギリシャ語のヘリオス(太陽を意味する)と、トロポス(向くという意味)言葉を組み合わせた

となっています。

ヘリオトロープという別名については、「ブラッドストーンの歴史」の章で詳しく解説します。

ここからは、ブラッドストーンの産地や鉱物的特徴を見ていきましょう。

ブラッドストーンの主な産地

ブラッドストーンの主な産地はインドです。

オーストラリアでも産出されます。

ブラッドストーンの鉱物的特徴

ブラッドストーンは濃い緑色の石に赤い斑点が入っています。

鉱物としては、細かい粒の石英の結晶が集まった碧玉(へきぎょく)の一種です。

主成分は二酸化ケイ素。

モース硬度は7。

ブラッドストーンの名前の由来となっている赤い斑点は酸化鉄です。

碧玉は「ジャスパー」とも呼ばれます。

ここからは歴史に触れ、ブラッドストーンへの理解を深めていきましょう。

ブラッドストーンの歴史

出来事・歴史・本とメガネ・過去を振り返るのイメージ画像

ブラッドストーンは古代から人々に珍重されてきました。

この章では、ブラッドストーンの歴史を解説します。

  • ヘリオトロープ・太陽に向かう石と呼ばれた
  • 敵から見えなくするお守りとして使用された
  • イエス・キリストとブラッドストーンの逸話

以上の項目を見ていきましょう。

「ヘリオトロープ」「太陽に向かう石」と呼ばれたブラッドストーン

日の出・日光・太陽

前述の通り、ブラッドストーンはエジプトのヘリオポリスで産出されたため、ヘリオトロープと呼ばれます。

ヘリオトロープという植物(ムラサキ科キダチルリソウ属)があり、太陽に向かう性質があります。

その名前は「太陽に向かう」という意味の言葉が語源となっています。

同じヘリオトロープの名で呼ばれるブラッドストーンも、太陽の力を変える効果があると考えられたようです。

そこから「太陽に向かう石」「太陽を呼び戻す石」と言われます。

古代ギリシャでは敵から見えなくするお守りとして使われた

古代ローマの兵士のイメージ画像

古代ギリシャでは、植物のヘリオトロープでブラッドストーンをくるみ、「敵から見えなくするお守り」として兵士が戦場に持っていったと言われています。

古代バビロニアでは「敵を撃退するお守り」

古代バビロニアでは、ブラッドストーンは「敵を撃退するお守り」とされていました。

古代ギリシャや古代バビロニアでは、戦場でのお守りとして身につけられた石です。

イエス・キリストにまつわる逸話

十字架に張り付けにされたキリストのイメージ画像

中世ヨーロッパではブラッドストーンの赤い斑点は「イエス・キリストが十字架にかけられた際、流れる血が緑の大地にしたたり石に変わったもの」と考えられました。

その逸話もあり、ブラッドストーンは古くはキリスト教の教会にある聖像を飾るものとして使われました。

ブラッドストーンに込められた意味・宝石言葉・効果

宝石にはそれぞれ意味が込められており、「宝石言葉」とも呼ばれます。

ブラッドストーンの宝石言葉には、

献身
救いの力
勇気
勇敢
聡明

などがあります。

「献身・救いの力」が宝石言葉にあるように、ブラッドストーンは「献身を象徴する石」とされています。

「勇気・勇敢・聡明」の言葉は、古代の兵士たちの勇敢さを彷彿させます。

宝石言葉とあわせて、ブラッドストーンが持つ効果も見ていきましょう。

パワーストーンとしての効果

赤い斑点が「血」を思わせるブラッドストーンには、その名の通り「血液を元気にする」と昔から考えられてきました。

また、止血にも良いと考えられ、安産のお守りにも用いられます。

また、「活力を高める石」とも言われ、前向きにエネルギッシュに活動する手助けをしてくるでしょう。

古代では、身を守るお守りとして扱われたブラッドストーン

お守りとして身につけるのも良いでしょう。

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最後に

今回は、ブラッドストーンについて紹介してきました。

この記事の内容まとめ

  • ブラッドストーンは深緑色の碧玉に赤い斑点が入っている宝石
  • 3月の誕生石である
  • 赤い斑点が血を連想させることから、ブラッドストーンと呼ばれる
  • ブラッドストーンの和名は、「血石」「血星石」「血玉石」「血玉髄」
  • ブラッドストーンの主な産地はインド
  • 別名「ヘリオトロープ」
  • 古代から人々に親しまれ、お守りや装飾品として扱われてきた
  • イエス・キリストにまつわる逸話がある宝石
  • ブラッドストーンの宝石言葉は、献身・救いの力・勇気・勇敢・聡明
  • パワーストーンとしての効果は、血液を元気にする・止血によい・安産のお守り・活力を高める石・「献身」を象徴する石など。

大切な人へのプレゼントに、または、ご自身が身につけるアクセサリーとして選ぶ際の参考になれば幸いです。

他の月の誕生石についても紹介していますので、あわせてご覧いただけると嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。