書籍『こども六法』・子ども大人も法律の知識として読んでほしい一冊【ぜひご家庭に1冊】

書籍『こども六法』を購入して読みました。

子どもだけでなく、大人にとっても法律を知るための入り口になる本です。

子どもはもちろん、親・保護者・教師といった子どもに関わる人たちにも、子育て世代以外の全世代の大人たちにも読んでほしい一冊です。

 

『こども六法』は「法律を誰でも読める文章」にした本

『こども六法』は、「法律を誰でも読める文章」にした本です。

『こども六法』は「法律を誰でも読める文章に直す」という、あまりに単純な発想の本であるにも関わらず、今まで誰も制作しませんでした。

『子ども六法』P198・謝辞の部分から引用

こども六法』のタイトルどおり、子ども向けの法律入門書です。

書籍『こども六法』の表表紙の写真

この本の帯には、

きみを強くする法律の本

いじめ、虐待に悩んでいるきみへ

とあります。

漢字には全てルビ(ふりがな)があり、大きめの文字で横書きの文章。

イラストも大きく、「こういう行為は罪になりますよ」ということが一目でわかります。

書籍『こども六法』の裏表紙の写真

『こども六法』の裏表紙

いじめの行為も、法律違反で罪にあたる行為であることがすぐ理解できます。

いじめで悩む子どもたちが法律を知って、大人に助けを求めるキッカケになるように『こども六法』は作られています。

実際に『こども六法』を読んでみると、

いじめで悩む子だけでなく、いじめをしている子・いじめの傍観者・教師・親も法律を知っておく必要があると感じました。

こども六法の著者の山崎聡一郎さんは、小学生ではいじめの被害者、中学生ではいじめの加害者になり、いじめの苦痛を知る自身がいじめの加害者になってしまったことに衝撃を受けた経験から、いじめ問題に取り組んでいる方です。(こども六法:著者紹介を参考)

『こども六法』は、法律を誰でも読める文章にした本。

大人の僕自身も法律のことはほとんど知りません。

奥さんも、周りの人も、法律のことは「よくわからない」というのが実態です。

イラストやルビがあって、わかりやすい文章で書かれている『こども六法』は、大人の法律入門書としても最適だと実際に読んで感じました。

『こども六法』の構成

『こども六法』の本の構成は、刑法・刑事訴訟法・少年法・民法・民事訴訟法・日本国憲法・いじめ防止対策推進法の7章の構成。

もくじの各章の説明がわかりやすいので紹介させていただきます。

第1章 刑法
「これをやったら犯罪のリスト」
安全な生活を守るためのルールだよ!

第2章 刑事訴訟法
犯罪の捜査と裁判のためのルール
罪を犯したと疑われている人の権利も守るよ!

第3章 少年法
子どもが犯罪行為をしたときのルール
社会で生きていけるように教育を与えるよ!

第4章 民法
みんなの「あたりまえ」を支えるルール
人と人の争いを解決する基準だよ!

第5章 民事訴訟法
民事裁判で争うためのルール
こじれたケンカを解決する最終手段だよ!

第6章 日本国憲法
すべての法律の生みの親
国のしくみと理想が書いてあるよ!

第7章 いじめ防止対策推進法
大人にはいじめから子どもを救い
いじめをなくす義務がある!

『こども六法』p4-5もくじより抜粋(フリガナは略)

最後に「いじめで悩んでいるきみに」「大人向けへのあとがき」があって、スペシャルサンクスや監修者紹介、謝辞、制作チーム紹介、著者紹介があります。

刑法とはどういう法律ですか?と聞かれたら、今までの僕は即答できません。

刑事訴訟法や、民法、民事訴訟法も「どういう法律でしょうか?」と聞かれても同じ。

息子や娘がいるにも関わらず、「いじめ防止対策推進法」についてもうっすら名前を聞いたことがある程度でした。

『こども六法』を読んでいると、自分自身があまりに法律のことを知らないことを感じますし、この本読んで知識を得なきゃ!と強く思います。

小学校・中学校・高校の中で法律を学ぶ機会はあまりに少ない。

小学校や中学校の義務教育の中で、法律の知識を学ぶ機会ってほとんどありませんでした。

高校生や大学生になっても、刑法や民法といった法律の内容についてはほとんど知らないまま学校を卒業し、社会で働くことになります。

大人になっても、「法律の勉強をする機会は少ない」という人がほとんどです。

法律の内容を知らない人が多いのです。

僕自身、『こども六法』を読んで「これって法律違反なの?」「え、そうなの?」ということがとても多かったのです。

うちの奥さんも読みながら「え?」「へぇー」「知らなかった」と言いながら読んでいました。

学校で教材にすればいい。親・保護者・教師といった大人も『こども六法』を読んで法律の知識を得よう

いじめや虐待に悩む子どもたちが、こども六法を読んで、その悩みや苦しさを大人に相談することができることが増えれば良いと本当に思います。

しかし、子どもの周りにいる大人たちが法律のことを知らなければ、法律という観点から考えることはできません。

子どもたちに助けを求められたときに、親や教師が道徳という観点だけでなく、法律という違う角度からサポートできるように、大人も法律を知る必要があります。

「いじめをなくそう」というスローガンは、もう何十年も使われています。

道徳を教えるだけでいじめは無くならないのが実状です。

『こども六法』は、漢字すべてにひらがなでルビが振ってあって、このまま小学校や中学校で教材として使えます。

「法律っていう、社会のルールがあるんだよ」というところから、「法律から考えて、その行為はどうなの?」ということまで小学生から学校でやればいいのに、と僕は考えます。

正直、英語教育の低年齢化よりも、法律やお金に関する知識を教えることのほうが重要。

と、個人的に考えています。

『子ども六法』を教材として学校で使えばいいんじゃないか?ということと、親も教師も、子どもに携わる人間みんな読んだほうがいいです。

最後に:「ぜひご家庭に1冊」

子どもたちだけでなく、大人にもぜひ読んでほしい『こども六法』。

子どもがいるご家庭や、教育に携わる人は必読の書です。

子どもたちだけでなく、大人の世界にもいじめはあります。全ての世代の人にこの本を読んでほしいのです。

僕が『こども六法』を購入するキッカケになったのは、「自分の子どもがいじめにあった」ことです。

少しでも子どもの力になれるように、僕自身がこの本を読みたいと思ったのです。

誰でも、いじめの被害者にもなり得ます。逆に、加害者にもなり得ます。

本棚の一番目につくところに置いて、僕や奥さんだけでなく、子どもも読めるようにしておきます。

『こども六法』は、「法律を誰でも読める文章」にした素晴らしい本です。

著:山崎聡一郎 絵:伊藤ハムスター 弘文社