【9月誕生石】サファイアの特徴を徹底解説!種類と色・宝石言葉・歴史

2022年6月21日

サファイアの原石・Sapphire・サファイアの文字

サファイアは世界四大宝石のひとつに挙げられ、青い宝石の代表格とも言えます。

一途な心・誠実な愛を象徴する石であり、婚約指輪や結婚指輪にも使用されます。

今回はサファイアはどんな宝石なのか、

  • サファイアの特徴・基本情報
  • サファイアの名前の由来
  • 主な産地・鉱物的特徴
  • 意味・宝石言葉・効果
  • 婚約指輪や結婚指輪に選ばれるサファイア
  • 9月の誕生石のひとつ

について詳しく解説し、サファイアの魅力を紹介していきましょう。

サファイアの特徴・基本情報【深い青い輝きと高い硬度・世界四大宝石のひとつ】

 

サファイアのリング

深く鮮やかな青色の輝きを持つサファイアは、ダイヤモンド・エメラルド・ルビーとともに、世界四大宝石の一つに挙げられます。

まずはサファイアの基本情報から見てきましょう。

宝石名サファイア
英名sapphire
和名蒼玉(そうぎょく)

青玉(せいぎょく)

代表的な色は青

他にも多彩な色がある

宝石言葉成功・誠実・慈愛・心理・友情
誕生石の月9月
鉱物名コランダム
組成Al2O3
屈折率1.76ー1.78
硬度9.0

 

サファイアは青い宝石として広く知られていますが、実は多彩な色があるんです。

青色以外のサファイアは「ファンシーサファイア」と呼ばれ、ピンクサファイア・グリーンサファイア・イエローサファイアなどカラーバリエーションは豊富。

中でも、オレンジとピンクの中間色のサファイアは「パパラチアサファイア」と呼ばれ、希少性の高さから「世界三大希少石」に挙げられるほど。

サファイアは「一途な心・誠実な愛」を象徴する石と言われ、セレブたちも婚約指輪にサファイアを選んでいます。

サファイアはダイヤモンドに次ぐ高い高度を持つ宝石としても知られています。

それではサファイアがどんな宝石であるのか、その特徴について詳しく解説してきましょう。

サファイアの名前の起源・和名

サファイア【sapphire】の名前は、

ラテン語の「sapphirus(サッピルス)」・ギリシャ語の「sappheiros(サピロス)」が由来

となっており、どちらも「青色」を意味する言葉です。

サファイアの和名は、

蒼玉(そうぎょく)・青玉(せいぎょく)

です。

サファイアの主な産地・鉱石としての特徴



ブルーサファイア スリランカ産 18金ネックレス

サファイアの主な産地は、

タイ
ミャンマー
カシミール地方(インドとパキスタンの国境付近の山岳地域)
スリランカ
マダガスカル
中国
カンボジア

などがあります。

産地によりサファイアの青色の濃さが違い、価値も変わります。

鉱物としては、

酸化アルミニウムの結晶であるコランダム(綱玉)

であり、

成分はルビーと同じ

です。

コランダムの中でも赤色のものはルビー、青色のものはサファイアと呼ばれます。

サファイアはダイヤモンドに次ぐ硬度を持った鉱物でもあります。

傷がつきにくく、太陽光や熱にも強いです。

サファイアの種類

サファイアは青の濃さや産地で名前が付けられています。

また、青い以外の色のサファイアは多彩な色があり、「ファンシーサファイア」と呼ばれます。

青系統のサファイアの種類・名前

サファイアといえば深い青色の宝石として知られています。

青いサファイアの呼び名には、

  • サファイアの中でも青色が濃いものは「ミッドナイトブルーサファイア」または「インクブルーサファイア
  • ミャンマー産の深い青色のサファイアは「ロイヤルブルー
  • カシミール産のサファイアは「コーンフラワーブルー
  • 光を当てると星状の輝きを見せるものは「スターサファイア

といったものがあります。

ロイヤルブルーはミャンマー産のサファイアで、英国王室御用達の宝石です。

ミャンマー産以外でも一定以上の濃く鮮やかな青のサファイアはロイヤルブルーと呼ばれることもあります。

青いサファイアの中でも価値が高いのはロイヤルブルーです。

 

ファンシーサファイアについて

青以外のサファイアは、「ファンシーサファイア(カラーサファイア)」と呼ばれます。

色によって、

  • ピンクサファイア
  • イエローサファイア
  • グリーンサファイア
  • ホワイトサファイア(カラーレス・無色透明)

といった呼ばれ方をします。

ピンク色とオレンジ色の中間色のサファイアは「パパラチアサファイア」と呼ばれ、美しさと希少性から世界三大希少石のひとつに挙げられます。

パパラチアサファイア ルース 1.45ct

幻のサファイア」や「サファイアの王」と呼ばれるパパラチアサファイア。

パパラチアとは、産地のスリランカのシンハラ語で「蓮(ハス)の花」という意味で、蓮の花に似ていることがパパラチアサファイアと呼ばれる由来です。

希少石とその美しさから高い価値がつけられます。

 

世界三大希少石については別記事で解説していますのであわせてお読みください。

サファイアの歴史

サファイアは古代インドや古代ギリシャの時代から愛されている宝石です。

宝石の中でも非常に長い歴史を持っています。

サファイアは古代インドでは仏教徒に珍重され、インドとの貿易からヨーロッパ(ローマ帝国)に広まりました。

古代ギリシャやローマでは所有者を保護すると考えられ、王族が身につけました。

王族や君主を守るという言い伝えがあるサファイアは、古来から王室や貴族が愛してきた宝石です。

サファイアは古くから「神聖な石」とされ、聖職者がサファイアの指輪を身に着けました歴史があります。

英国王室ではヴィクトリア女王への結婚記念、エリザベス女王の結婚祝い、ダイアナ元妃の婚約指輪などサファイアのジュエリーがよく登場します。

サファイアに込められた意味・宝石言葉・効果

9月の誕生石サファイアのリング

サファイアに込められた意味・宝石言葉

成功・誠実・慈愛・心理・友情

サファイアに込められた意味・宝石言葉には、「成功・誠実・慈愛・心理・友情」があります。

サファイアに込められた意味・宝石言葉の解説

【成功】

物事を目的どおりに成し遂げること

【誠実】

真心があって偽りなく真面目であること

【慈愛】

親が子どもをかわいがるような深い愛情

【心理】

人の心の状態・精神の状態

【友情】

友だちとの間で相手の立場を尊重し思いやる心

 

パワーストーンとしてのサファイアの効果

サファイアは硬度が高いことから、

人の意思・組織の基盤・経営基盤などをしっかり固めてくれる

と言われています。

「成功」の宝石言葉があり、

カリスマ性や勝負運、金運を高める効果

があると言われます。

また知性に関わるパワーもあり、

直感力や集中力を高める効果・冷静な思考力と判断力

をもたらしてくれます。

サファイアは心を落ち着かせ、成功へ導いてくれます。

サファイアの深く美しい青色は、

一途な心・誠実な愛

を象徴する石と言われ、愛のお守りとしても人気があります。

サファイアは婚約指輪や結婚指輪にも使用される宝石です。



ブルーサファイア マダガスカル産 18金 ピアス

サファイアは婚約指輪・結婚指輪にも使われる宝石

サファイアは婚約指輪結婚指輪にも使われる宝石です。

それは、サファイアは「一途な心・誠実な愛」を象徴すると言われることが理由です。

サファイアを婚約指輪にする際は、大きいめのサファイアを小ぶりのダイヤモンドが囲うデザインの指輪がよく見られます。

サファイヤは「一途な心・誠実な愛」を象徴し、ダイヤモンドは「永遠の愛」を象徴します。

婚約指輪・結婚指輪としてとてもふさわしいものです。

セレブたちの婚約指輪にも選ばれるサファイア

サファイア ダイヤモンド ヘイローリング

サファイアの婚約指輪はセレブの方たちも選んでいます。

英国王室のウィリアム王子がキャサリン妃に贈ったエンゲージリング(婚約指輪)はサファイアでした。

12カラットのサファイアをダイヤモンドが囲んだリング(ヘイローリング)で、ダイアナ元妃の形見の品です。

ヘイローリング」とは?

ヘイローリングのヘイロー(halo・ハロ)は太陽や月の周りに「光の輪」が現れる現象が名前の由来です。

光の輪のように小さな宝石で大きい宝石をグルっと囲んだデザインで、「光輪・天使の輪」といった神聖なイメージがあることから婚約指輪・結婚指輪として人気があります。

 

ウィリアム王子のいとこであるユージェニー王女が2018年に婚約した際は、パパラチアサファイアの婚約指輪をはめていました。

世界三大希少石のひとつで、幻の宝石とも呼ばれるパパラチアサファイアをダイヤモンドが囲っているヘイローリングです。

 

ロイヤルブルーは英国王室御用達の宝石ですし、サファイアは王族や君主を守るという言い伝えがあるため、英国王室のジュエリーとして使われることも多いのです。

 

アメリカのハリウッド女優では、グウィネス・パルトロウやペネロペ・クルスがサファイアの婚約指輪をしていました。

サファイアは結婚23周年の記念石

サファイアは結婚23年目の記念石でもあります。

23周年の結婚記念日は青玉婚式(せいぎょくこんしき)と呼ばれ、お祝いにサファイアを贈ります。

サファイアは9月の誕生石

サファイアは9月生まれの人の誕生石です。

誕生石はアメリカで制定され、それがもとになり世界に広まりました。

サファイアは9月の誕生石として世界の多くの人が知る宝石です。

日本では2021年に誕生石が見直され、現在、9月の誕生石はサファイアクンツァイトの2つが制定されています。

自分が生まれた月の宝石である誕生石を身に着けていると「幸せが訪れる・願いが叶う」という言い伝えがあります。

あなたが生まれた月の誕生石はどれですか?

1月から12月までの誕生石については、最新版【1月から12月の誕生石一覧】特徴・意味・宝石言葉・効果まとめ【追加の宝石も】あなたの誕生石は何? で詳しく解説しています。

ぜひ確認してみてください。

もうひとつの9月の誕生石であるクンツァイトについても別記事で詳しく解説しています。

 

最後に

今回はサファイアがどんな宝石であるのか、特徴や種類・歴史・宝石言葉などを解説してきました。

サファイアは青色だけでもいつくも種類があり、ファンシーサファイアは多彩な色があります。

個人的には少し淡い青い色のサファイアが好きです。

パパラチアサファイアのオレンジとピンクが混ざったあの色も好きですね。ずっと見ていられます。

この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。