1月誕生石・ガーネット(柘榴石)の解説【種類・和名・宝石言葉・意味・効果・歴史・名前由来】
1月の誕生石であるガーネット。
アクセサリーや贈り物として人気の高い宝石です。
ガーネットには宝石言葉があり、意味が込められています。
また、ガーネットの歴史や宝石言葉・意味を知ると、より特別なものとして愛着が湧きます。
- ガーネットの特徴
- ガーネットの名前の由来
- 和名
- 鉱物としての特徴
- 込められた意味・宝石言葉・効果
- ガーネットの種類
などガーネットについて紹介していきます。
1月の誕生石はガーネット
1月の誕生石はガーネット。
ガーネットは深紅の宝石として知られています。
赤いイメージのガーネットですが、赤以外の色も豊富にある宝石です。
各月の誕生石一覧
1月から12月まで、各月には誕生石が当てはめられています。
1月から12月の誕生石一覧は、
1月:ガーネット
2月:アメシスト、クリソベリルキャッツアイ
3月:アクアマリン、珊瑚(さんご)、ブラッドストーン、アイオライト
4月:ダイヤモンド、モルガナイト
5月:エメラルド、翡翠(ひすい)
6月:真珠、ムーンストーン、アレキサンドライト
7月:ルビー、スフェーン
8月:ペリドット、サードオニキス、スピネル
9月:サファイア、クンツァイト
10月:オパール、トルマリン
11月:トパーズ、シトリン
12月:ターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコン
となっており、全部で29の宝石が日本の誕生石に指定されています。
※2021年12月に全国宝石卸商協同組合が63年ぶりに日本の誕生石を見直し、新たに10種類の宝石が日本の誕生石に追加されました。
誕生石を身に着けていると「幸せが訪れる」「願いが叶う」とも言われます。
月によっては、複数の宝石が誕生石として定められています。
「どれを身に着けたら良いか」と思ってしまうこともあると思いますが、特に決まりはなく、「好きな宝石を一つ選ぶ」「その月の誕生石をすべて揃える」など、コーディネートにあわせて自由に選んでいただければ良いです。
他の月の誕生石については、最新版【1月から12月の誕生石一覧】特徴・意味・宝石言葉・効果まとめ【追加の宝石も】あなたの誕生石は何?をご覧ください。
ガーネットは牡羊座の守護石
各星座には守護石があり、星座石と呼ばれます。
ガーネットは牡羊座(おひつじ座)を守護する星座石です。
牡羊座の方(3月21日~4月19日生まれ)が身に付けるアクセサリーにガーネットを選ぶのも良いですね。
ガーネットの名前の由来・和名
ガーネットの名前の由来や和名を見ていきましょう。
ガーネットの名前の由来
ガーネットは英語では【garnet】です。
ガーネットの名前の起源は、ラテン語の【granatus】(種子を意味する)が由来となっています。
丸く磨き上げられたガーネットは「カーバンクル」という名前でも呼ばれますが、7月の誕生石・ルビーと共に赤い宝石の総称として「カーバンクル」という呼び方もされます。
ガーネットの和名は「柘榴石(ざくろ石)」
ガーネットの和名は、ざくろに似ていることから「柘榴石(ざくろいし)」と呼ばれます。
ざくろのように赤いことが和名の由来となっています。
「紅柘榴(べにざくろ)」と呼ばれることもあります。
ガーネットは「実りの象徴」「信頼と愛の石」「一途な愛の象徴」
ガーネットは「実り」の宝石言葉を持つ石で、「実りの象徴」とされる宝石です。
また、「友愛」・「実り」の宝石言葉から「信頼と愛の石」とも言われます。
友情の証としてガーネットを贈り合うこと風習もありました。
「実り」の言葉から大切な人との絆を深め、恋愛を成就させる「一途な愛の象徴」ともされています。
ガーネットは結婚18年目のメモリアルジュエリー
ガーネットは結婚18年目のメモリアルジュエリーです。
18年目の結婚記念日は和名では「柘榴婚式(ざくろこんしき)」と呼ばれ、お祝いとしてガーネットを贈る習慣があります。
18年目の結婚記念日を迎えた夫婦がお互いのプレゼントとしてガーネットを贈ったり、プレゼントととしても喜ばれます。
ガーネットの主な産地
ガーネットの主な産地は
- インド
- ブラジル
- スリランカ
- タンザニア
- マダガスカル
など。
透明感のある強い深紅の輝きを持つガーネットは「アルマンディンガーネット」と呼ばれ、インド産のものがよく見られます。
カラーチェンジガーネットという、変色効果があるガーネットもあります。
カラーチェンジガーネットはマダガスカルで産出されることが多いのですが、スリランカでも産出され、スリランカ産のカラーチェンジガーネットは大変珍しく、高値で取引されます。
ガーネットの鉱物的特徴
鉱物としてのガーネットは、ケイ酸塩鉱物のグループに属します。
一つの石の名前ではなく、グループの総称です。
化学式は「A3B2(SiO4)3」「A3B2C3O12」など。
主成分はカルシウム・マグネシウム・鉄・マンガン・アルミニウム・クロム・チタン・ケイ素。
ガーネットにはガラスのような光沢があります。
透明度がある宝石ですが、透明度が高いガーネットほど高価になります。
硬度が高い天然石であり、粒子の細かい粉末状のものは「金剛砂」という研磨剤としても使われます。
硬度は高いのですが、割れやすい性質があり、アクセサリーとして加工している最中に割れてしまうこともあります。
ガーネットの歴史と逸話・伝説
誕生石の起源・歴史
誕生石の起源は諸説ありますが、
- 旧約聖書の『出エジプト記』:ユダヤ教の高層が胸飾りに12種類の宝石を付けていた
- 新約聖書の『ヨハネの黙示録』:聖都エルサレムの城壁が12あり、それぞれ異なる宝石で飾られていた
といったことが誕生石の起源になっていると言われます。
「誕生石を身につける」という習慣が広まったのは、18世紀のポーランドからと言われています。
移住してきたユダヤ人宝石商により、世間に広まったと言われています。
ガーネットも旧約聖書の「出エジプト記」・新約聖書の「ヨハネの黙示録」に登場する宝石です。
ガーネットの歴史・伝説・逸話
ガーネットはの歴史は古く、アレキサンダー大王が東方遠征した際にインドからガーネットを持ち帰ったと言われています。
ノアの方舟の行き先を照らしたカンテラ(道しるべの明かり)は、ガーネットが使われていたという逸話があります。
古代エジプトでは祭祀がガーネットを身に着けていたとも言われます。
中世のヨーロッパでは、ガーネットの赤色が「一族の血の結束」を表すとされ、王家の紋章にも使われてきました。
友情の証として、ガーネットを贈り合うこともありました。
ガーネットの赤い輝きは「血」を連想させ、ガーネットを持っていると傷を受けないと考えられていたので、十字軍の遠征の際には、ガーネットは身を守る護符として身に付けられました。
ガーネットに込められた意味・宝石言葉・効果
各月の誕生石には宝石言葉があり、意味が込められています。
宝石言葉や込められた意味を知っていると、プレゼントとして贈る時や、自分で身につけるアクセサリーとして選ぶ際により特別なものになります。
ガーネットの宝石言葉・込められた意味には、
- 実り
- 努力
- 真実
- 情熱
- 友愛
- 繁栄
などがあります。
ガーネットは愛情や友情など、人との深い絆の印とされています。
「信頼と愛の石」とも言われます。
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パワーストーンとしては、
- 「努力を実らせ成功へと導く効果」
- 「恋愛成就」
の効果があるとされています。
ガーネットに込められた「実り」の言葉から、ガーネットは「実りの象徴」とされています。
目標に向かって努力を積み上げ、成功という大きな実りへと導いてくれると言われています。
また、「実り」と「友愛」の意味が込められていることから、大切な人との絆を深めてくれるとされており、「一途な愛の象徴」として「恋愛成就」の効果があるとも言われます。
ガーネットの種類
ガーネットは深紅のイメージが強い宝石ですが、他にも様々な色があります。
中でも緑色のガーネットは高価な宝石として扱われます。
ここからはガーネットの種類を紹介していきます。
アルマンディンガーネット
アルマンディンガーネットは、深い赤色のガーネット。
産出量が多く、ガーネットの中では価格は低めです。
ロードライトガーネット
「ロードライト」は「バラの花のような色」を意味し、ロードライトガーネットは紫がかった赤色のガーネットです。
透明度の高いロードライトガーネットは宝石として高い評価を受けます。
グリーングロッシュラーガーネット(ツァボライト)
グリーングロッシュラーガーネットは、グリーンのガーネットです。
透明度が高く鮮やかなグリーンのものは高値で取引されます。
グリーンのガーネットは宝石商のティファニー社が「ツァボライト」とという宝石名を付けて広まりました。
ツァボライトの名前の由来は、産地のツァボ国立公演が由来となっています。
デマントイドガーネット
デマントイドガーネットは緑色のガーネットで、ダイヤモンドのように輝きます。
1853年にロシアのウラル山脈で発見され、ロシア宮廷で王族や貴族に愛用されました。
ロシア革命以後は採掘が中止され、幻の宝石となっていましたが、2000年代に採掘が再開されています。
ダイヤモンドより強い分散光を持つデマントイドガーネットは、ガーネットの中でも特に価値の高い宝石です。
スペサルティンガーネット
スペサルティンガーネットは、オレンジ色のガーネットです。
ドイツのバイエルン州・シュペッサルトで発見されたことが名前の由来となっています。
深いオレンジ色のものはダンジェリンガーネット、黄色っぽいオレンジ色のものはマンダリンガーネットと呼ばれます。
マンダリンガーネットはガーネットの中でも人気が高いものの一つです。
ガーネットには豊富な色の種類があり、すべて天然の色であることも魅力の一つです。
ガーネットの名が付けられた星「ガーネット・スター」:ガーネットのマメ知識
ケフェウス座にある恒星「ケフェウス座μ(ミュー)星」は、明るさが変化する変光星の1つです。
この星はエキラスと名前が付けられていましたが、あまりに赤い星であるため、天文学者のウィリアム・ハーシェルは【the Garnet Star】(ガーネット・スター)と名付けました。
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まとめ
以上、1月の誕生石であるガーネットについて、
ガーネットの名前の由来、和名、鉱物としてのガーネット、宝石言葉・込められた意味・パワーストーンとしてのガーネットの効果、ガーネットの種類
を紹介してきました。
大切な人へのプレゼントに、または、ご自身が身につけるアクセサリーとしてガーネットを選ぶ際の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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