7月誕生石・ルビーを徹底解説!種類と名称・歴史・宝石言葉・特徴まとめ

2022年6月22日

ルビーのルースと指輪・Rubyと7月誕生石の文字・

赤い宝石を代表する存在のルビーは、世界四大宝石のひとつに挙げられます。

古来から高価な宝石として扱われたルビーは、かつては王族や貴族だけが身につけることができた特別な石です。

7月の誕生石としても知られる赤い宝石・ルビーを解説していきます。

ルビーの特徴・基本情報【世界四大宝石の一つ・勝利の石】

 

ルビーの指輪・7月の誕生石

ルビーは宝石として長い歴史があり、古くから人々を魅了してきました。

赤い宝石を代表格であるルビーは、数ある宝石の中でも世界四大宝石の一つに挙げられ、高い知名度があります。

 

まずはルビーの基本情報から見ていきましょう。

 

宝石名ルビー
英名ruby
和名紅玉
宝石言葉情熱・熱情・威厳・勇気・自由
誕生石の月7月
鉱物名コランダム
組成Al2O3
比重3.97ー4.05
屈折率1.76ー1.78
硬度9.0

ルビーは7月の誕生石としても広く知られています。

ルビーの特徴である赤い色の輝きはルビーの魅力であり、古来から王族や貴族たちを魅了してきました。

古代ローマにおいては、ルビーは「勝利の石」とされてきた宝石です。

宝石言葉には「情熱・熱情・威厳・勇気・自由」があり、ルビーの鮮やかな赤い色とイメージが重なりますね。

ダイヤモンドに次ぐ硬度をもっている宝石でもあります。

 

それでは、ルビーの特徴と魅力について、詳しく解説してきましょう。

ルビーの名前の起源・和名

ルビーの名前由来・和名

ルビー【Ruby】の語源は、

ラテン語で赤を意味する【rubeus(ルベウス)】

と言われ、サンスクリット語で「宝石の王」を意味する【ratnaraj】が由来となっています。

ルビーの和名は「紅玉(こうぎょく)」。

「玉」は宝石を表すで、紅玉は「紅い宝石」という意味になります。

ミャンマー産の最高級ルビーは「ピジョン・ブラッド」と呼ばれます。

ルビーの中でも反射光が星状に現れるものは「スタールビー」と呼ばれ、とても高価な宝石となっています。

ルビーの主な産地

ルビーの主な産地には、

ミャンマー・スリランカ・ベトナム・カンボジア・マダガスカル・モザンビーク

などがあります。

ルビーの中でも最高級と言われるピジョンブラッドはミャンマーで採掘されます。

ルビーの産地はアジアやアフリカが多いですね。

鉱物としてのルビーの特徴【赤色のコランダム】

鉱物としては、酸化アルミニウムの結晶であるコランダムであり、コランダムの中でも赤い色のものがルビーと呼ばれます。

透明度が高く異物が入っていないものほど高価になります。

ルビーとサファイアは成分的には同じコランダムであり、「赤いものはルビー、それ以外はサファイア」と分類されます。

ルビーの赤はクロムによるもの、サファイアの青は鉄とチタンによるものです。

ルビーのモース硬度

硬度は9.0と、ダイヤモンド(硬度10)に次ぐ硬い宝石で、他の宝石に比べて傷や衝撃にも強いのも特徴です。

お手入れも比較的簡単で、毎日つけるジュエリーとしてもルビーはおすすめです。

 

ルビーの種類

ルビーは産地や色の濃さで名前がつけられています。

ルビーの種類には、

  • ビジョンブラッド
  • ビーフブラッド
  • チェリーピンク
  • スタールビー

があります。

ピジョンブラッド

ルビーの最高品質ピジョンブラッドのルース画像
ピジョンブラッドのルース

ミャンマーでは透明度がある深い赤色のルビーが採掘され「ビジョンブラッド」と呼ばれます。

ピジョンブラッドは「ハトの血」という意味です。

鮮やかで濃い赤色のルビーの色は、かつて「ハトの血のようだ」と例えられた文献があり、ピジョンブラッドの名前が広まりました。

ビジョンブラッドはルビーの中でも最高級の高い価値がつけられます。

 

ビーフブラッド

ルビー・ビーフブラッドのルース画像

 

ビーフブラッドは「牛の血」という意味合いで、鉄分を含み黒っぽい赤色をしています。

ビーフブラッドはタイで産出されます。

チェリーピンク

ルビー・チェリーピンクのルース画像

ピンク色に近いルビーはチェリーピンクと呼ばれます。

スリランカやベトナムで採掘されるルビーに多い種類です。

スタールビー

スタールビーのリング

光の筋が星状に現れるルビーはスタールビーと呼ばれます。

スター効果と呼ばれる光の効果によるもので、ルビーやサファイアはスター効果を見せやすい宝石です。

 

ルビーの歴史

ルビーの歴史

ルビーの歴史を見ていきましょう。

紀元前から愛されたルビーの赤い輝き

ルビーは紀元前から採掘れ、深く赤い輝きは人々を魅了してきました。

古代ギリシアではアンスラックス、ローマではカルブンクルスと呼ばれました。

ルビーには軍神マルスが宿る

古代ローマでは「ルビーには軍神マルスが宿る」と言われ、「勝利の石」と呼ばれていました。

ルビーという名前は中世になってから

ルビーという名前は、中世になってからのこと。

古代インドのサンスクリット語では「宝石の王」を意味する「ラトナラジュ」と呼ばれていました。

かつては宝石の中で最も貴重とされたルビー

かつてはすべての宝石の中でも最も貴重とされた宝石です。

ルビーは王族や貴族が身につける高価な宝石でした。

世界四大宝石のひとつに挙げられる宝石です。

ルビーは7月の誕生石

ルビーは7月の誕生石として広く知られています。

誕生石はアメリカで定められ、それが広く世界中に広がりました。

ルビーは世界中で7月の誕生石として人気がある宝石です。

日本の7月の誕生石は「ルビー」と「スフェーン」

日本では2021年に誕生石が改訂され、7月の誕生石はルビースフェーンの2つの宝石が制定されています。

ルビーは赤い宝石を代表する宝石ですが、スフェーンは緑色の宝石。

情熱的な夏をイメージさせるルビーに対し、スフェーンは夏の爽やかな森をイメージさせる宝石です。

スフェーンは高い屈折率とダイヤモンドを凌ぐほどの虹色のきらめき(ファイア効果)を持つ宝石です。

スフェーンについては別記事で詳しく解説しています。

結婚40周年はルビー婚式(紅玉婚式)

ウェディングドレスとタキシードの男女

結婚記念日は25周年の銀婚式・50周年の金婚式が有名ですが、「ルビー婚式」もあるんです。

結婚40周年はルビー婚式(紅玉婚式)と呼ばれます。

ルビー婚式には結婚40周年のお祝いとしてルビーを贈ります。

 

ルビーに込められた意味・宝石言葉・効果

複数のルビーの画像

ルビーに込められた意味・宝石言葉

情熱・熱情・威厳・勇気・自由

宝石にはそれぞれ意味が込められており、「宝石言葉」と呼ばれます。

ルビーに込められた意味・宝石言葉には、「情熱・熱情・威厳・勇気・自由」があります。

情熱の赤、勇気や威厳といった「赤」のイメージと、高貴で華やかなイメージがあります。

ルビーは古くから「勝利の石」とされ、王族や貴族のみが身につけることができたため「権力の象徴」ともされてきた宝石です。

パワーストーンとしての効果

ルビーには「持ち主を守り勝利を呼ぶ力があり、仕事運や金運を上げてくれる」といった効果があると言われます。

健康と幸運を招く石邪気を払うお守りとしても知られます。

ルビーの燃えるような赤色はエネルギーにあふれ「生命力を高めてくれる」とも言われますね。

最後に

今回は、ルビーがどんな宝石なのかを解説してきました。

ルビーの美しい赤い輝きは、ずっと見ていられます。

見惚れてしまうと言ったほうが良いでしょうか。

光を当てると、色の美しさと輝きがより一層際立ちます。

ルビーの種類の項目で解説した通り、ルビーには種類が複数あります。

それぞれ見比べてみて、好みのものを選ぶと良いと思います。

当ブログでは、他の宝石や天然石についても解説しています。

よろしければ、あわせてご覧くださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。