7月誕生石・ルビーを徹底解説!種類と名称・歴史・宝石言葉・特徴まとめ
赤い宝石を代表する存在のルビーは、世界四大宝石のひとつに挙げられます。
古来から高価な宝石として扱われたルビーは、かつては王族や貴族だけが身につけることができた特別な石です。
7月の誕生石としても知られる赤い宝石・ルビーを解説していきます。
ルビーの特徴・基本情報【世界四大宝石の一つ・勝利の石】
ルビーは宝石として長い歴史があり、古くから人々を魅了してきました。
赤い宝石を代表格であるルビーは、数ある宝石の中でも世界四大宝石の一つに挙げられ、高い知名度があります。
まずはルビーの基本情報から見ていきましょう。
宝石名 | ルビー |
英名 | ruby |
和名 | 紅玉 |
色 | 赤 |
宝石言葉 | 情熱・熱情・威厳・勇気・自由 |
誕生石の月 | 7月 |
鉱物名 | コランダム |
組成 | Al2O3 |
比重 | 3.97ー4.05 |
屈折率 | 1.76ー1.78 |
硬度 | 9.0 |
ルビーは7月の誕生石としても広く知られています。
ルビーの特徴である赤い色の輝きはルビーの魅力であり、古来から王族や貴族たちを魅了してきました。
古代ローマにおいては、ルビーは「勝利の石」とされてきた宝石です。
宝石言葉には「情熱・熱情・威厳・勇気・自由」があり、ルビーの鮮やかな赤い色とイメージが重なりますね。
ダイヤモンドに次ぐ硬度をもっている宝石でもあります。
それでは、ルビーの特徴と魅力について、詳しく解説してきましょう。
ルビーの名前の起源・和名
ルビー【Ruby】の語源は、
と言われ、サンスクリット語で「宝石の王」を意味する【ratnaraj】が由来となっています。
ルビーの和名は「紅玉(こうぎょく)」。
「玉」は宝石を表すで、紅玉は「紅い宝石」という意味になります。
ミャンマー産の最高級ルビーは「ピジョン・ブラッド」と呼ばれます。
ルビーの中でも反射光が星状に現れるものは「スタールビー」と呼ばれ、とても高価な宝石となっています。
ルビーの主な産地
ルビーの主な産地には、
ミャンマー・スリランカ・ベトナム・カンボジア・マダガスカル・モザンビーク
などがあります。
ルビーの中でも最高級と言われるピジョンブラッドはミャンマーで採掘されます。
ルビーの産地はアジアやアフリカが多いですね。
鉱物としてのルビーの特徴【赤色のコランダム】
鉱物としては、酸化アルミニウムの結晶であるコランダムであり、コランダムの中でも赤い色のものがルビーと呼ばれます。
透明度が高く異物が入っていないものほど高価になります。
ルビーとサファイアは成分的には同じコランダムであり、「赤いものはルビー、それ以外はサファイア」と分類されます。
ルビーの赤はクロムによるもの、サファイアの青は鉄とチタンによるものです。
ルビーのモース硬度
硬度は9.0と、ダイヤモンド(硬度10)に次ぐ硬い宝石で、他の宝石に比べて傷や衝撃にも強いのも特徴です。
お手入れも比較的簡単で、毎日つけるジュエリーとしてもルビーはおすすめです。
ルビーの種類
ルビーは産地や色の濃さで名前がつけられています。
ルビーの種類には、
- ビジョンブラッド
- ビーフブラッド
- チェリーピンク
- スタールビー
があります。
ピジョンブラッド
ミャンマーでは透明度がある深い赤色のルビーが採掘され「ビジョンブラッド」と呼ばれます。
ピジョンブラッドは「ハトの血」という意味です。
鮮やかで濃い赤色のルビーの色は、かつて「ハトの血のようだ」と例えられた文献があり、ピジョンブラッドの名前が広まりました。
ビジョンブラッドはルビーの中でも最高級の高い価値がつけられます。
ビーフブラッド
ビーフブラッドは「牛の血」という意味合いで、鉄分を含み黒っぽい赤色をしています。
ビーフブラッドはタイで産出されます。
チェリーピンク
ピンク色に近いルビーはチェリーピンクと呼ばれます。
スリランカやベトナムで採掘されるルビーに多い種類です。
スタールビー
光の筋が星状に現れるルビーはスタールビーと呼ばれます。
スター効果と呼ばれる光の効果によるもので、ルビーやサファイアはスター効果を見せやすい宝石です。
ルビーの歴史
ルビーの歴史を見ていきましょう。
紀元前から愛されたルビーの赤い輝き
ルビーは紀元前から採掘され、深く赤い輝きは人々を魅了してきました。
古代ギリシアではアンスラックス、ローマではカルブンクルスと呼ばれました。
ルビーには軍神マルスが宿る
古代ローマでは「ルビーには軍神マルスが宿る」と言われ、「勝利の石」と呼ばれていました。
ルビーという名前は中世になってから
ルビーという名前は、中世になってからのこと。
古代インドのサンスクリット語では「宝石の王」を意味する「ラトナラジュ」と呼ばれていました。
かつては宝石の中で最も貴重とされたルビー
かつてはすべての宝石の中でも最も貴重とされた宝石です。
ルビーは王族や貴族が身につける高価な宝石でした。
世界四大宝石のひとつに挙げられる宝石です。
ルビーは7月の誕生石
ルビーは7月の誕生石として広く知られています。
誕生石はアメリカで定められ、それが広く世界中に広がりました。
ルビーは世界中で7月の誕生石として人気がある宝石です。
日本の7月の誕生石は「ルビー」と「スフェーン」
日本では2021年に誕生石が改訂され、7月の誕生石はルビーとスフェーンの2つの宝石が制定されています。
ルビーは赤い宝石を代表する宝石ですが、スフェーンは緑色の宝石。
情熱的な夏をイメージさせるルビーに対し、スフェーンは夏の爽やかな森をイメージさせる宝石です。
スフェーンは高い屈折率とダイヤモンドを凌ぐほどの虹色のきらめき(ファイア効果)を持つ宝石です。
スフェーンについては別記事で詳しく解説しています。
結婚40周年はルビー婚式(紅玉婚式)
結婚記念日は25周年の銀婚式・50周年の金婚式が有名ですが、「ルビー婚式」もあるんです。
結婚40周年はルビー婚式(紅玉婚式)と呼ばれます。
ルビー婚式には結婚40周年のお祝いとしてルビーを贈ります。
ルビーに込められた意味・宝石言葉・効果
情熱・熱情・威厳・勇気・自由
宝石にはそれぞれ意味が込められており、「宝石言葉」と呼ばれます。
ルビーに込められた意味・宝石言葉には、「情熱・熱情・威厳・勇気・自由」があります。
情熱の赤、勇気や威厳といった「赤」のイメージと、高貴で華やかなイメージがあります。
ルビーは古くから「勝利の石」とされ、王族や貴族のみが身につけることができたため「権力の象徴」ともされてきた宝石です。
パワーストーンとしての効果
ルビーには「持ち主を守り勝利を呼ぶ力があり、仕事運や金運を上げてくれる」といった効果があると言われます。
健康と幸運を招く石、邪気を払うお守りとしても知られます。
ルビーの燃えるような赤色はエネルギーにあふれ「生命力を高めてくれる」とも言われますね。
最後に
今回は、ルビーがどんな宝石なのかを解説してきました。
ルビーの美しい赤い輝きは、ずっと見ていられます。
見惚れてしまうと言ったほうが良いでしょうか。
光を当てると、色の美しさと輝きがより一層際立ちます。
ルビーの種類の項目で解説した通り、ルビーには種類が複数あります。
それぞれ見比べてみて、好みのものを選ぶと良いと思います。
当ブログでは、他の宝石や天然石についても解説しています。
よろしければ、あわせてご覧くださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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