赤・ピンク色の宝石【18選】和名・硬度・種類・特徴一覧|ルビー・レッドダイヤモンド・ピンクサファイア・ガーネットなど
赤・ピンク色の宝石をまとめて紹介します。
今回は、18石をピックアップしました。
それぞれ、和名・名前の由来・基本情報(屈折率・分散度・モース硬度)、特徴を解説しています。
宝石選びの参考にしてみてください。
⬇動画でも解説しています。
ルビー
ルビーは赤い宝石の代表格。
ダイヤモンド・サファイア・エメラルドとともに「世界4大宝石」に数えられます。
ルビーは「宝石の女王」とも呼ばれます。
ルビーの和名(日本語名)
ルビーの和名(日本語名)は「紅玉(こうぎょく)」。
「玉」は宝石という意味です。
ルビーの名前の由来
ルビー(Ruby)の名前は、ラテン語で「赤」を意味する「ルベウス」が語源とされています。
古代サンスクリット語(古代インドの言葉)では「宝石の王」を意味する「ラトナラジュ」と呼ばれていました。
ルビーの基本情報
屈折率 | 1.76-1.77 |
分散度 | 0.018 |
モース硬度 | 9 |
・屈折率が高いと、輝きが強くなります。
・分散度が高いほど、虹色にきらめく現象(ファイア効果)が強くなります。
・モース硬度は「こすり傷に対する硬さ」の指標です。
ルビーの鉱物名は「コランダム」。
コランダムの中でも「赤く色づいたものはルビー」と呼ばれ、それ以外の色は「サファイア」に分類されます。
ルビーはサファイアより希少な宝石で、微量のクロムを含むことで赤く発色しています。
ルビーの中には、6状の光の筋がある「スタールビー」もあります。
ルビーは、7月の誕生石としても広く知られている宝石です。
ガーネット
ガーネットは、様々な種類と色がある宝石ですが、代表的な色は赤です。
ガーネットの名前の由来
果実のザクロの種に似ていることから、ラテン語で「種子」の意味の「グラナタス」が語源です。
ガーネットの和名(日本語名)
ガーネットの和名(日本語名)は「柘榴石(ざくろいし)」。
果実のザクロが日本語名の由来です。
ガーネットの基本情報
屈折率 | 1.714-1.888 |
分散度 | 種類によって異なる |
モース硬度 | 6.5-7.5 |
ガーネットは大きく分けて2つの系統があります。
- 赤色系統のパイラルスパイト
- 緑色系統のウグランダイト
この中でも、さらにいくつもの種類があります。
赤色系統のガーネットだけでも、赤・赤紫・オレンジピンクなど色は様々。
- 真っ赤なパイロープ・ガーネット
- 少し暗い赤色のアルマンディンガーネット
- 赤紫色のロードライトガーネット
- ピンクやオレンジピンクのマラヤガーネット
など、赤色系統でも色・種類がたくさんあります。
ガーネットは、1月の誕生石です。
ルベライト
赤い色のトルマリンは「ルベライト」と呼ばれます。
※赤色系統のトルマリンを総じて「ルベライト」と呼ぶこともありますが、濃い赤色・濃いピンク色のトルマリンが「ルベライト」と呼ばれ、淡いピンクのトルマリンは「ピンクトルマリン」と呼びます。
ピンクトルマリンについてはもっと下の方で別に解説します。
ルベライトの名前の由来
ルベライトの名前は、ラテン語で「赤」を意味する「ルベウス」が語源。
ライトは「石・鉱物」の意味の言葉です。
ルベライトの和名(日本語名)
ルベライトの和名(日本語名)は「紅電気石(べにでんきせき)」です。
トルマリンの和名は「電気石」で、トルマリンの結晶の熱すると、電気を帯びる性質に由来する呼び方です。
ルベライトの基本情報
屈折率 | 1.624-1.644 |
分散度 | 0.017 |
モース硬度 | 7-7.5 |
ルベライトは美しい色と輝きから、ルビーと混同されてきた歴史があります。
※名前の由来も、ラテン語の「赤」に由来しており、ルビーと同じです。
トルマリンは、マンガンを含むことで赤く発色します。
赤が強くて暗めのトルマリンは「レッドトルマリン」と呼ばれることもあります。
トルマリンは、10月の誕生石です。
レッドスピネル
カラーバリエーションが豊富なスピネルの中でも、赤色のスピネルです。
イギリスの大英帝国王冠(インペリアル・ステート・クラウン)に飾られている170カラットの大きな赤い宝石「黒太子のルビー」は、長らくルビーと思われていましたが、実はレッドスピネルであったことが判明しています。
2023年5月6日に行われたイギリス国王チャールズ3世の戴冠式で、国王がこの王冠をかぶる姿を見ることができました(個人的にはリアルタイムの映像でこの王冠を見れたことに大興奮でした)。
スピネルの名前の由来
スピネルの結晶は八面体で、その先が尖っていることから、「トゲ」を意味するラテン語「スピナ」に由来します。
スピネルの和名(日本語名)
スピネルの和名(日本語名)は「尖晶石(せんしょうせき)」です。
スピネルの基本情報
屈折率 | 1.717 |
分散度 | 0.020 |
モース硬度 | 8 |
レッドスピネルは、古くはルビーと間違われてきた歴史があります。
ルビーとスピネルが違う鉱物であると判明したのは、18世紀のこと。
前述の「黒太子のルビー」も、長らくルビーであると考えられてきましたが、レッドスピネルとルビーを肉眼で見分けるのはとても難しいことです。
宝石鑑定の技術が発達していなかった中世の時代までは、同じ宝石だと考えられていたのも不思議ではありません。
スピネルは色が豊富で、鮮やかな色のものもあります。
輝きも強い宝石で「カラーバリエーションでいくつもスピネルを集めたいなぁ」と思ってしまうくらい、魅力があります。
ピンク色のスピネルもありますが、その中でもタンザニア産のホットピンクの「アヤナスピネル」は美しい宝石です。
日本では、スピネルは2021年に「8月の誕生石」に加えられました。
コーラル(珊瑚)
コーラルは海の宝石。
珊瑚(さんご)といったほうが、私たち日本人には馴染み深いですね。
サンゴ礁をつくる珊瑚とは別の種類の「宝石珊瑚」が装飾品に利用されます。
コーラルの名前の由来
英語名のコーラル(coral)の名前は、「海の人形・小さな石」を意味する「コーラリオン」が語源とされています。
コーラルの和名(日本語名)
コーラルの和名(日本語名)は「珊瑚(さんご)」。
「珊」はサンゴ虫の骨格が集まってできたものを表しています。
「瑚」は祭祀に使う器の意味です。
コーラル(珊瑚)の基本情報
屈折率 | 1.48-1.65 |
モース硬度 | 3.5-4 |
宝石珊瑚として利用されるものには、
- 赤珊瑚
- 桃色珊瑚
- 白珊瑚
などがあります。
赤珊瑚の中でも濃い赤色のものは「血赤珊瑚(ちあかさんご)」と呼ばれ、珊瑚の最高品質とされています。
日本も宝石珊瑚の産地です。
江戸時代には、かんざし・くしの飾りに使われ、一般庶民の間でも流行しました。
コーラル(珊瑚)は、日本では3月の誕生石です。
モルガナイト
モルガナイトは、ピンク色の宝石。
エメラルドやアクアマリンと同じ「ベリル」という鉱物です。
モルガナイトの名前の由来
モルガナイトの名前は、アメリカの実業家で宝石愛好家だったJ.P.モルガン氏の名にちなんだものです。
モルガン氏と交流があった鉱物学者・クンツ博士によって、モルガン氏の功績を称えて名付けられました。
モルガナイトの和名(日本語名)
モルガナイトの和名は「モルガン石」です。
鉱物としては「ベリル」で、ベリルの和名は「緑柱石」です。
モルガナイトの基本情報
屈折率 | 1.583-1.590 |
分散度 | 0.014 |
モース硬度 | 7.5-8 |
モルガナイトは、ベリル(緑柱石)の中でもピンク色のものです。
微量のマンガンを含むことで、ピンク色に発色しています。
同じ緑柱石でも、クロムやバナジウム、鉄を含むと緑色のエメラルドになります。
鉄を含むと青色になり、アクアマリンになります。
モルガナイトは1911年に発見された宝石で、色合いから「ピンクベリル」「ローズベリル」と呼ばれていました。
現在は、モルガナイトの名前で広く知られています。
日本では、4月の誕生石に加えられた宝石です。(4月の誕生石は、ダイヤモンドとモルガナイトの2石です)
ピンクサファイア
サファイアのメインカラーは「青」ですが、青以外にも色が様々あって、青以外のサファイアは「ファンシーカラーサファイア」と呼ばれます。
その中でも、ピンク色のものは「ピンクサファイア」と呼ばれます。
サファイアの名前の由来
サファイアの名前は、ギリシャ語・ラテン語で「青」を意味する「サピロス・サッピルス」が語源となっています。
サファイアの和名(日本語名)
サファイアの和名(日本語名)は、「青玉(せいぎょく)」。
「玉」は宝石を表す言葉です。
サファイアの基本情報
屈折率 | 1.762-1.770 |
分散度 | 0.018 |
モース硬度 | 9 |
サファイアは、鉱物としてはルビーと同じコランダムです。
コランダムの中でも濃い赤色はルビー、ピンク色はピンクサファイアとなります。
コランダムはクロムを含むことで赤く発色し、クロムの量で色の濃さも違ってきます。
ルビーとピンクサファイアの明確な区別は難しいものです。
鑑定士や鑑定機関によっても判断が違うこともあります。
ルビーだと思って鑑定に出したら、ピンクサファイアと鑑定されたということも、実際にある話です。
サファイアは、9月の誕生石です。
クンツァイト
クンツァイトは、ピンク色や紫色をした宝石です。
スポジュメンという鉱物の中でも、色によって宝石名が変わります。
- ピンクから紫色のものはクンツァイト
- 黄緑色・緑色はヒデナイト
- 黄色はトリフェイン
クンツァイトの名前の由来
クンツァイトは1902年に発見された宝石で、この宝石を最初に鑑別した宝石学者のクンツ博士の名にちなんだものです。
クンツァイトの和名(日本語名)
クンツァイトの和名(日本語名)は「リシア輝石」です。
リチア輝石とも呼ばれます。
(スポジュメンという鉱物の和名がリシア輝石です)
クンツァイトの基本情報
屈折率 | 1.66-1.68 |
分散度 | 0.017 |
モース硬度 | 6.5-7 |
アメリカのカリフォルニア州で発見され、当初はその地名にちなんで「カリフォルニア・アイリス」と呼ばれました。
アイリスは、アヤメ属アヤメ科の植物(花)です。
紫がかったピンク色のクンツァイトは、花のライラックの色に例えられることもあります。
日本では、2021年にクンツァイトが9月の誕生石に新たに加えられました。
ピンクトルマリン
トルマリンの中でも、ピンク色のトルマリンです。
濃い赤や、濃いピンクのトルマリンは「ルベライト」、淡いピンク色のトルマリンは「ピンクトルマリン」と呼びます。
※赤色系統のトルマリンを総じて「ルベライト」と呼ぶこともありますが、当ブログでは分けて紹介します。
トルマリンの名前の由来
トルマリンの名前は、シンハラ語(スリランカの言葉)で「混合」を意味する「トゥルマリ」が語源とされています。
多彩な色があるトルマリンは、他の宝石と混同されてしまったことが多かったことに由来します。
トルマリンの和名(日本語名)
トルマリンの和名(日本語名)は「電気石(でんきせき)」です。
トルマリンの結晶を熱すると、電気を帯びる性質があることに由来します。
トルマリンの基本情報
屈折率 | 1.624-1.644 |
分散度 | 0.017 |
モース硬度 | 7-7.5 |
ルベライトとピンクトルマリンの違いは「色の濃さ」です。
ピンクトルマリンは「愛の石」としても広く知られています。
結婚1周年の記念石はピンクトルマリンです。
トルマリンは、オパールとともに10月の誕生石です。
ローズクォーツ
ローズクォーツは、ピンク色の水晶です。
水晶(クォーツ)は、色によって宝石名が変わります。
ローズクォーツの名前の由来
ローズクォーツの名前の由来は、ギリシャ神話に登場する「愛と美の女神・アフロディーテ」に捧げられた薔薇に由来します。
(アフロディーテは、ローマ神話では「ヴィーナス」と呼ばれます)
ローズクォーツのピンク色を、薔薇の花に例えて名付けられました。
ローズクォーツの和名(日本語名)
ローズクォーツの和名(日本語名)は、「薔薇石英(ばらせきえい)」または「紅水晶(べにすいしょう)」です。
ローズクォーツの基本情報
屈折率 | 1.54-1.55 |
分散度 | 0.013 |
モース硬度 | 7 |
女神アフロディーテに捧げられた薔薇の花に例えられたローズクォーツは「愛と美の石」として人気があります。
天然石・パワーストーンとして扱われるものも多いですが、透明度が高く美しいものは宝石として加工され、ジュエリーにも使われます。
ロードクロサイト(別名:インカローズ)
ロードクロサイトは赤からピンク色の宝石です。
情熱の石・愛の石として人気があります。
ロードクロサイトの名前の由来
ロードクロサイトの名前は、ギリシャ語で薔薇を表す「ロードン」と、「色」を意味する「クロマ」、石を表す「サイト」を組み合わせたものです。
「バラ色の石」という意味ですね。
かつて、インカ帝国が栄えた南米・アンデス山脈からも産出するロードクロサイトは「インカローズ」という名前もあります。
(インカローズは「インカの薔薇」という意味です)
ロードクロサイトの和名(日本語名)
ロードクロサイトの和名(日本語名)は、「菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)」です。
マンガンを含み、菱形の結晶を形成する鉱物であることが和名の由来です。
ロードクロサイトの基本情報
屈折率 | 1.60-1.68 |
モース硬度 | 3.5-4 |
情熱の石、愛の石として知られるロードクロサイトですが、モース硬度が低いので傷には注意したい宝石です。
天然石・パワーストーンとしても人気ですが、透明度が高いものはジュエリーにも使われます。
アメリカ合衆国では、スイートホーム鉱山のロードクロサイトが有名です。
しかし、スイートホーム鉱山は閉山されてしまい、ロードクロサイトの希少性は高まっています。
アメリカでは希少石として名高く「アメリカ三大希少石」のひとつに数えられます。
カーネリアン
カーネリアンは、赤い色のカルセドニー(玉髄)です。
カーネリアンの名前の由来
カーネリアンの名前は、ラテン語で「肉」を意味する「carnis(カルニス)」に由来します。
カーネリアンの和名(日本語名)
カーネリアンの和名(日本語名)は「紅玉髄(べにぎょくずい)」です。
赤い色のカルセドニー(玉髄)なので、紅玉髄と呼ばれます。
カーネリアンの基本情報
屈折率 | 1.53-1.54 |
モース硬度 | 7 |
カルセドニー(玉髄)の中でも、赤やオレンジ色で縞模様が無いものを「カーネリアン」と呼びます。
縞模様があると、「サードオニキス」や「アゲート(メノウ)」と名前が変わります。
カーネリアンは古代から装飾品として利用されてきた石で、ナポレオンもカーネリアンで作られた「印章」を使っていました。
印章(いんしょう)とは、シンボルが刻印され、個人や感触・団体の印として文書に押して、責任や権威を証明したものです。
現代だと「印鑑・ハンコ」のようなものです。
天然石・パワーストーンとして人気が高い石で、イギリスではルビーとともに「7月の誕生石」に選ばれています。
ストロベリークォーツ
ストロベリーは、イチゴのような見た目の水晶・クォーツです。
ストロベリークォーツの名前の由来
見た目がイチゴに似ていることから「イチゴの水晶」という意味の「ストロベリークォーツ」と呼ばれます。
ストロベリークォーツの和名(日本語名)
ストロベリークォーツの和名(日本語名)は「苺水晶(いちごすいしょう)」です。
ストロベリークォーツの基本情報
屈折率 | 1.55 |
モース硬度 | 7 |
ストロベリークォーツは、赤いインクルージョン(内包物)によって赤やピンク色に見える水晶・クォーツです。
ゲーサイトやレピドクロサイト、ピンクエピドートといった赤い色の鉱物を含んでいます。
ストロベリークォーツは1960年にメキシコで発見されましたが、その鉱山のものはすぐに掘り尽くされてしまいました。
その後、カザフスタンでも発見されましたが、その鉱山も掘り尽くされて閉山。
現在は、タンザニア産などのアフリカ産のもの流通しています。
ストロベリークォーツは、可愛らしい色が魅力的で人気がある宝石です。
天然石・パワーストーンだけでなく、ジュエリーにも使われます。
ロードナイト
ロードナイトは、バラの花のような赤・ピンクの石です。
ロードナイトの名前の由来
ロードナイトの名前は、ギリシャ語でバラを意味する「ロードン」に由来します。
ロードナイトの和名(日本語名)
ロードナイトの和名(日本語名)は「薔薇輝石(ばらきせき)」です。
ロードナイトの基本情報
屈折率 | 1.71-1.74 |
モース硬度 | 6 |
ロードナイトの色は、淡いピンク色から濃い赤色まであります。
黒い模様がありますが、それは二酸化マンガンを含むことによるものです。
不透明なものは天然石・パワーストーンとして扱われます。
透明度が高い宝石品質のものは、インペリアルロードナイトと呼ばれ希少性が高く、人気があります。
ピンクトパーズ
トパーズは様々な色がありますが、その中でもピンク色は「ピンクトパーズ」と呼ばれます。
トパーズの名前の由来
トパーズの名前には、
- ギリシャ語で「探し求める」の意味の「トパゾス」が語源という説
- サンスクリット語で「火」を意味する「トパス」が語源という説
があります。
トパーズの和名(日本語名)
トパーズの和名(日本語名)は、「黄玉(おうぎょく)」です。
黄色の宝石という意味になりますが、トパーズのカラーバリエーションは豊富です。
トパーズの基本情報
屈折率 | 1.629-1.637 |
分散度 | 0.014 |
モース硬度 | 8 |
多彩な色があるトパーズには、イエロー・ブルー・ピンク・オレンジピンクのインペリアルトパーズなどがあります。
天然のピンクトパースはとても珍しいもので、流通しているピンクトパーズの多くは加熱加工がほどこされたものです。
透明感のある美しい色が、ピンクトパーズの魅力です。
ピンクダイヤモンド
ダイヤモンドは、カラーバリエーションがあります。
無色透明以外の色の付いたダイヤモンドは「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれ、その中でもピンク色は「ピンクダイヤモンド」と呼ばれます。
ダイヤモンドの名前の由来
ダイヤモンドの名前の由来は、ギリシャ語で「征服しがたい・屈しない・何よりも強い」という意味の「adamas(アダマス)」が語源とされています。
ダイヤモンドの和名(日本語名)
ダイヤモンドの和名は「金剛石(こんごうせき)」です。
ダイヤモンドの基本情報
屈折率 | 2.417 |
分散度 | 0.044 |
モース硬度 | 10 |
ジュエリーとなる美しい色のピンクダイヤモンドは「原石1万個の中で1つあるかないか」という希少なものです。
ピンクダイヤモンドには「完全無欠の愛」という石言葉があり、婚約指輪や結婚指輪としても人気があります。
ダイヤモンドは、4月の誕生石です。
レッドベリル
レッドベリルは「ベリル」という鉱物の中でも赤いもので、希少性がものすごく高い宝石です。
鉱物としてはエメラルドと同じものです。
レッドべリルの名前の由来
レッドベリルの名前の由来は、赤いベリル(緑柱石)であることに由来します。
鉱物学者のメイナード・ビクスビー氏の名にちなんで「ビクスバイト」と呼ばれることもあります。
レッドベリルの和名(日本語名)
レッドベリルの和名(日本語名)は「緑柱石(りょくちゅうせき)」です。
レッドべリルの基本情報
屈折率 | 1.577-1.583 |
分散度 | 0.014 |
モース硬度 | 7.5-8 |
ベリル(緑柱石)は、色によって宝石名が変わります。
- 緑はエメラルド
- 青・水色はアクアマリン
- ピンク色はモルガナイト
- 黄色はヘリオドール
- 赤はレッドベリル・ビクスバイト
レッドベリルは「赤いエメラルド」と呼ばれることもあります。
アメリカの鉱山で発見されたレッドベリルですが、現在、その鉱山はすべて閉山されています。
もともと希少性が高いうえに、新しいものが出てくることもなく、レア度はかなり高い宝石です。
レッドベリルは「アメリカ三大希少石」のひとつに数えられます。
レッドダイヤモンド
レッドダイヤモンドは、赤いダイヤモンドです。
数がとても少なく、ダイヤモンドの中でも「最も希少で、最も高価」という評価をされます。
レッドダイヤモンドは「1カラット(0.2グラム)で1億円」の値が付けられることもあるレアストーン中のレアストーンです。
アメリカのスミソニアン博物館の中の自然史博物館には、5.03カラットの「デヤング・レッド・ダイヤモンド」が展示されています。
最後に
今回は、赤・ピンク色の宝石を18石ピックアップして、まとめて紹介しました。
他の色の宝石のまとめ解説もしています。
◆青・水色の宝石
◆緑色の宝石
◆黄色・オレンジの宝石
宝石選びの参考にしてみてください。
赤やピンクの宝石は、華やかですね。
小粒なものをあしらったジュエリーやアクセサリーでも目を引きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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