ジブリ映画『魔女の宅急便』の感想。大人になってから観るとなんだか泣ける。
魔女の宅急便は思い出深い映画で、今でもふと観たくなります。
何十回と観てきた『魔女の宅急便』。
ストーリーもほとんど憶えているし、セリフも結構覚えています。
面白いことに「小学生に映画館で観たとき」「社会人になってから観たとき」「親になって子どもと一緒に観たとき」で、それぞれ感じ方が違います。
大人になってから・親になってから『魔女の宅急便』を観ると、泣けます。
映画『魔女の宅急便』の公開は1989年。当時は小学生だった。
映画『魔女の宅急便』が公開されたのは1989年。
確か夏でした。当時小学5年生だった自分は両親と映画館で観ました。
気に入ってしまって最初に映画館に行ってから二週間後、両親ともう一回観に行きました。
両親もとても良かったと思ったらしく、「もう一回観たい!」というリクエストに二つ返事でOK。
二回観たあとも「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」がグルグル頭を回って『魔女の宅急便』のサントラCDを何度も頼んで買ってもらって聴きまくっていました。
あれから25年以上経って、公開当時の両親と同い歳くらいの年齢になり、親にもなった今でもふと『魔女の宅急便』は観たくなります。
『魔女の宅急便』の世界が大好きでキキを応援していた。
小学生の当時は本当に「魔女の宅急便」の世界が大好きでした。
イタリアにありそうなあの街並み。あの海。
架空の街だけど、本当にありそうなステキな街。宮崎駿さんはヨーロッパの街並みや風景が好きなのでしょうね。
『紅の豚』もアドリア海が舞台で『紅の豚』の世界も大好きなんですが、小学生の脳裏にも強く残る世界。
小学生からするとキキは少しお姉さんであるけれでもちょっとしか年は変わらない。
そんな人が親元を離れて自立して生活していくことに衝撃を受けたことが記憶に残っています。
デッキブラシで飛ぶシーンが好きで良くビデオで観ていました。
そして必死に応援していました。
『魔女の宅急便』はナウシカやラピュタのようなファンタジーではないけれど、キキが魔法使いであるということと、日本の街並みや風景からかけ離れた世界がファンタジーとほぼ同じ感覚。
音楽も大好きで、エンドロールで流れる「やさしさに包まれたなら」のギターのイントロが流れるとなんとも言えない気持ちになっていました。
サントラも聞きまくっていました。
あと、松任谷由実と荒井由実が同一人物であることも知りました。
小学生当時から『風の谷のナウシカ』・『天空の城ラピュタ』・『となりのトトロ』・『魔女の宅急便』はビデオで観まくっていて、この4作は自分の中でとても大切な思い出深い映画です。
親元を離れて自立するキキに共感するようになった学生時代から社会人
大学生になり、親元を離れて生活するようになってから観ると、自分で仕事をして生活していくキキがたくましく見えたり、そんなキキに共感もします。
ニシンのパイ包。届先の女の子の態度にショックを受けるキキですが、そういうことは実社会で仕事をする中で何回もあります。
お客さんにそっけない対応をされたりうまくいかないことだらけの中でも応援してくれる人が居たり、そんなキキに自分自身を重ねることもあります。
それはキキと同じ女性だけではなく、男性でもキキに共感する部分がたくさんあって、それはキキが魔法使いではあるけれど、普段、私たち普通に生活している実社会の人達が仕事をしながら生きていく中で、日常的にある苦しみや哀しみや喜び、そしてスランプといったことをキキが体験しているから。
キキは自分自身、もしくは周りの友人・普通に生活しているみんなと同じ。
悩んだり落ち込んだり、励まされて頑張ったり。
自分なりに答えを見つけて生活していく。
キキを観ていると応援したくなるし泣けます。
親になってからの「魔女の宅急便」の感じ方。キキを自分の子どもに重ねて応援して、なんだか泣けてしまう。
自分にも子どもが生まれて、まがいなりにも親となりました。
冒頭のキキとお父さんの抱き合うシーンでもうボロボロ。
キキの「おとーうさん」。
そして、お父さんの「いつのまにこんなに大きくなってしまったんだろう」というセリフ。
冒頭で泣けてきてしまいます。
「自分の娘にもこういう日がくるんだろうなぁ」
なんて思ってしまう。
いつかこんな日がくることも考えてしまいつつ、自分の過去も思い出し、成長するキキを応援します。
自分自身が親元を離れるときの何とも言えない複雑な感情も思い出し、親として子どものことを思う気持ちもあり、久々に観ると同じ映画でもこんなにも感じ方が違うのかと痛感します。
自分の子どもたちと魔女の宅急便を見ることができること
6才の息子と3才の娘はジジが可愛かったり、空を飛ぶキキが良かったり。
何年経っても、ジジの可愛さは世代が変わっても変わらないんですねー。
デッキブラシでトンボを助けに行くシーンでは夢中になって映画を観てキキを応援していました。
自分の思い出深い映画、思い入れのある映画を自分の子どもたちと観ることが出来るのは幸せなことです。
子どもたちが大きくなってからも「魔女の宅急便」で色々なことを感じ取ってくれると嬉しいと最近は思います。
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