グッドイヤーのオールシーズンタイヤVector4seasonsを見て、メリットと地域を考えた。
先日、車のオイル交換に行ったとき、オールシーズンタイヤなるものを店頭で発見。
「こんなのあるんだ。」と思い、実際に見させて頂いたことをご紹介します。
グッドイヤーのオールシーズンタイヤ:Vector4seasons。
ヨーロッパでは、同じ季節でも地域によって路面の状況が大きく変わります。そんな自然環境の中で、スタンダードとして扱われているのが、四季を通じて安定した走行を可能にするオールシーズンタイヤです。異なる風土と環境で鍛え抜かれたVector 4Seasonsは、ドライ路面での剛性感とウェットグリップを両立。路面状況の変化に左右されず、安定した性能を発揮します。
引用元: タイヤ製品一覧 Vector 4Seasons(ベクター フォーシーズンズ)|日本グッドイヤー
オールシーズンタイヤのメリット
店頭にもパネルがありました。そのパネルを見て、これは良い!と思ったメリットが3つです。
タイヤ交換が必要無くなる。
一種類のタイヤを使えば良いので経済的。
保管場所が必要無い。
この3つは大きいメリットです。
オールシーズンタイヤ『Vector 4Seasons』はこんな方にオススメです。
雪が降ってもあわてたくない。
夏タイヤとスタッドレスタイヤのシーズン毎の交換が面倒だ。
夏タイヤとスタッドレスタイヤを両方買うのは不経済だ。
外したタイヤ、ホイールセットの保管場所に困る。
引用元: タイヤ製品一覧 Vector 4Seasons(ベクター フォーシーズンズ)|日本グッドイヤー
自分は早めに雪が降っても慌てないように、11月の中旬、20日頃までにはタイヤ交換してしまうので、どっちにしろ慌てません。
実際にオールシーズンタイヤを見て、触ってみた感想
魅力的なメリットは沢山ある。では実際の使い勝手はどうなのでしょう。
実際にタイヤを指で押してみて、タイヤの感じ・ゴムの硬さを確認してみました。
タイヤ自体のパターンも独特。中央部はスタッドレスタイヤによく似たパターン。外側内側はノーマルタイヤ(夏タイヤ)に似ている。
本当にスタッドレスタイヤとノーマルタイヤの中間という感じ。
触ってみた感想は「うん、割と硬い。」(スタッドレスタイヤと比べて)
凍結している路面には不向きな印象。スタッドレスっぽい部分も中央部分だけだし。
上の写真はスタッドレスタイヤを指で触って確認してみたところです。
新品で性能が良いスタッドレスタイヤのゴムはもっと柔らかいです。指で触ってみると良くわかります。
路面と設置するタイヤの表面のゴムが柔らかいということは、
粘ることができる=滑りにくい
と言えます。逆に硬ければ、
粘れない=滑りやすい
とも言えます。店頭のパネルやホームページにある通り、少し雪が降った時の圧雪路面ではいけそう。凍結路面では厳しい部分があるかも。
あまり雪が降らない地域ではおすすめ
比較的温暖な地域・冬の間に数える程しか雪が降らない地域・1回の積雪量が少ない地域ではかなり良いモノだと思います。
手間・経済性・保管場所の優れたメリットがあるタイヤなので、たまに雪が降ったとき困る…、なんて方には良いのではないでしょうか。
あと、冬の間に路面凍結が頻繁にあるのかどうか。
お住まいの地域の最低気温もあまり低い地域だと、雪解け水が凍結したりします。
関東方面のあまり雪が降らない地域や首都圏、太平洋側の地域で普段は積雪量が少ない地域にはおすすめです。
路面凍結がよくある地域では不向き
私の住んでいるのは甲信越地方の割と山に近い地域。
冬期間は雪はよく降るし、最低気温はマイナス5°c〜マイナス10°Cなんてよくあります。
冬はスタッドレスタイヤです。
マイナス10°c位だと、4WDでスタッドレスでも滑ったり…。
以前、FF(前輪駆動)に乗っていたときは凄く気を使って運転していました。
上り坂で完全に止まるとちょっとまずいかも…。
セカンド発信してもヒュルヒュルとタイヤが滑るだけ…。
そんな時は回転数が上がればそれだけ氷上で滑って空回りするので、回転数を上げないように気を付け、タイヤが噛んでくれるのを期待して少しハンドルを動かしてみたり…。
ヒュルヒュル滑りながらも進めば、そのまま頑張って乗り切る…、なんてこともしばしば。
平坦な道でも下り坂でもスタッドレスタイヤを履いていても、ちょっと強めにブレーキを踏んでしまえば、
ツーーーーー
と滑ってしまいます。
そんな雪深く寒い地域では、冬期間にオールシーズンタイヤは厳しいかな…。
タイヤ交換の手間と経済性を考えれば文句なしに欲しいモノです。実際、これにしたい気持ちはあります。物凄く魅力的。
オールシーズンタイヤにして、冬の間、物凄く雪が積もったり、気温が低い早朝や夜間は車で外出しないようにするか。
今の車は4WDだし…。
通勤で使うことを考えればちょっと難しいかな…。
北海道や東北地方、甲信越地方の山間部など、厳しい冬の地域では四季を通して使うのは難しいかな、という感想です。
お住まいの地域の気候の見極めは大切
お住まいの地域の積雪量や最低気温などの気候のこと、そして冬期間の路面状況のこと。
これらをよく考えた上でご検討下さい。
素晴らしいメリットがありますが、お住まいの地域の気候条件に適しているか、という見極めは非常に大事です。
東京都心で雪が降ったらテレビでツルツル滑っている車の映像が流れます。
ノーマルタイヤのまま雪道を進むことが何回もあるなら、検討してみて良いんじゃないかと思います。
ご自分の車の駆動形式や、雪道での運転の仕方も考慮して考えてみてください。
雪道はとにかく安全運転で、スピードの出しすぎにもご注意下さい。
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