新型コロナウイルスに関連するカタカナ語の意味 

2020年4月10日

2020年3月11日に、WHO(世界保健機関)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック宣言を行いました。

テレビでは連日、新型コロナウイルスに関するニュースが流れ、ネット上でも新型コロナウイルス関連の記事を多く見るようになりました。

新型コロナウイルスの感染拡大のニュース・報道の中で使われるカタカナ語。

「これ、なんのこと?]

「なんとなく意味はわかるけど・・・」

となっていませんか?(僕がそうなっていますので、調べました)。

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新型コロナウイルスの感染拡大のニュース・報道の中で使われるカタカナ語

『COVID-19・パンデミック・オーバーシュート・ロックダウン・クラスター・コヴィディオット・インフォデミック・ソーシャルディスタンス』等について、意味や英語表記を紹介します。

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新型コロナウイルス感染症COVID-19(コヴィッドナインティーン・コヴィッドじゅうきゅう)

新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患を「COVID-19(コヴィッドナインティーン)」と呼びます。

日本では「コヴィッドじゅうきゅう」という言い方でも使われます。

正式には「coronavirus disease 2019」という名称ですが、略して「COVID-19」。

「coronavirus disease 2019」は「2019年のコロナウイルスによる疾患」ということになります。

日本では新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患を「新型コロナウイルス感染症」という名称で呼んでいます。

パンデミックの意味:新型コロナウイルス報道でのカタカナ語

2020年3月11日にWHO(世界保健機関)がパンデミックを宣言しました。

パンデミックの意味は「全国的・世界的に流行すること」(主に病気について)。

WHOのパンデミック宣言は、新型コロナウイルスが世界的に流行したことを宣言したことになります。

英語での表記は「pandemic」。




 

オーバーシュートの意味:感染爆発、爆発的な患者の増加・急増

日本では「オーバーシュートが起きているのか、起きていないのか」という議論をワイドショーやニュースで議論されていて、「オーバーシュート」というカタカナ言葉を聞いたり目にする機会も多いです。

オーバーシュートについては、日本では「感染爆発、爆発的な患者の増加・急増」という意味で使われています。

英語での表記は「overshoot」で、本来の意味は「行き過ぎ」。

為替相場などで、為替が一時的に急騰し、予想範囲を超えた場合に「オーバーシュートした」という表現を使うこともあります。

ロックダウンの意味:都市封鎖

「ロックダウン」というカタカナ言葉は「都市封鎖」という意味で日本の報道で使われていて、海外でもほぼ同じ意味で使われています。

英語での表記は「lockdown」。グーグル翻訳では「封鎖」と表示されます。

グーグル翻訳でlockdownの発音を聞くと、日本の報道での言い方とはアクセントが違います。

アメリカ・イギリスなどを含め、欧米では都市封鎖が行われています。

Lockdown|New York Post

4月7日の安倍総理の会見では、緊急事態宣言によるロックダウンは行わないという発言がありました。

今回の緊急事態宣言は、海外で見られるような都市封鎖、ロックダウンを行うものでは全くありません。そのことは明確に申し上げます。今後も電車やバスなどの公共交通機関は運行されます。道路を封鎖することなど決してありませんし、そうした必要も全くないというのが専門家の皆さんの意見です。海外では、都市封鎖に当たり、多くの人が都市を抜け出し、大混乱と感染の拡大につながったところもあります。

情報源: 令和2年4月7日 安倍内閣総理大臣記者会見 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ

クラスターの意味:集団

クラスターは「集団」という意味で使われています。

英語表記では「cluster」。

日本語では「花や果実の房・固まり、群れ」といった意味で使われます。

「クラスター感染」は「集団での感染」という意味になります。

新型コロナウイルスの対策について話し合う政府の専門家会議が4月1日、新たな提言を出しました。この中では、現在の日本国内の状況について、都市部を中心に感染者数が急増し、クラスターと呼ばれる集団感染が次々に報告されているとしたうえで、現状を考えれば医療現場が機能不全に陥ることが予想されると強い危機感を示しています。

情報源: 特設サイト 新型コロナ対策「医療現場 機能不全も」専門家会議|NHK

コヴィディオットの意味

COVID-19(コヴィッドナインティーン)とIdiot(イディオット・愚か者の意味)を合わせた造語で、

「新型コロナウイルスに関連した悪ふざけ・迷惑行為・無意味な買い占め・外出禁止の無視」などをする人たちのことを皮肉を込めて「コヴィディオット」と呼びます。

日本では「コヴィディオット」という言葉をテレビやネットニュースで見かけることは少ないですが、海外ではコヴィディオットを批判する人も少なくありません。

インフォデミックの意味:大量の情報が急速に拡散され、噂やデマ、科学的根拠のない情報により社会が混乱する

インフォデミックとは、情報(インフォメーション・infomation)と流行(エピデミック・epidemic)を組み合わせた言葉です。

インフォデミックの意味は「大量の情報が急速に拡散され、噂やデマ、科学的根拠のない情報により社会が混乱する」ことです。




ソーシャルディスタンスの意味:社会的距離

ソーシャルディスタンスとは、直訳すると社会的距離。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、濃厚接触を避ける目的で、「人と人の間に物理的距離をあける」ことを「ソーシャルディスタンス」と呼びます。

新型コロナウイルス感染拡大防止策として、人と人との物理的な距離を保ち濃厚接触を避けるという世界的に注目されている取り組みです。日本でも新経済連盟が『ソーシャルディスタンス』の啓発活動を推進し、“1メートル、できれば2メートルのソーシャルディスタンスをとりましょう”というメッセージを発信するなど、注目を集めています。

情報源: 『ソーシャルディスタンス』推進を目的としたロゴを公開 #SocialDistance & #KeepDistance 距離をとろう|株式会社Wizのプレスリリース