『コロナ禍』ってなんて読むの?「禍」の読み方と意味・ことわざ

2020年4月10日

新型コロナウイルスが世界中に広がっています。

ニュースの見出しでは「コロナ禍」という言葉を見ることが多いのですが、

「禍」ってなんて読むの?

コロナ禍ってなんて読むの?どういう意味?の文字

「禍」の読み方・意味・漢字のなりたち・「禍」が使われている言葉やことわざを紹介します。

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コロナ禍の「禍」の読み方と意味

「禍」は「か」「まが」「わざわい」と読みます。

「禍」の意味は、

「わざわい・不幸せ・災難・災厄」です。

「禍」の漢字の成り立ち

禍の漢字の成り立ちを見ていきましょう。

「禍」の部首はしめすへん。しめすへんはもともと「示す」という文字で、祭壇をあらわしています。

「禍」漢字の右側の意味はくぼんだ穴。

くぼんだ穴と祭壇が組み合わされた漢字で、

「神のタタリを受けて、落とし穴にハマる」ことを表しています。

このことから、「禍」は「わざわい・不幸・災難・災厄」の意味を持った漢字となっています.

ちなみに、鍋(なべ)は金属とくぼんだ穴という文字を組み合わせた漢字。

渦(うず)は水を表す「氵(さんずい)」と「くぼんだ穴」という意味を持つ文字が組み合わされています。

「禍」を使った言葉・ことわざ

続いて、「禍」を使った言葉・ことわざを紹介していきます。

禍根(かこん)ーわざわいの起こるもと・原因のこと

禍福(かふく)ーわざわいと幸福

水禍(すいか)ー洪水など水による災害

戦禍(せんか)ー戦争によるわざわいや被害

禍々しい(まがまがしい)ーいまわしいこと

禍福はあざなえる縄のごとし(かふくはあざなえるなわのごとし)→人生の幸せ・不幸せは、より合わせた縄のようにお互いに絡み合ったもので、代わる代わる入れ替わりながらやってくる

禍い転じて福となす(わざわいてんじてふくとなす)→身にふりかかった災難を、逆に幸せになるようにうまく活用すること




「コロナ禍」の読み方・意味

水禍(すいか)や戦禍(せんか)という言葉と同じように使われていることから、

「コロナ禍」は「ころなか」と読むのが妥当かと思います。

「コロナ禍」の意味は、「新型コロナウイルスによる災難」ということになります。

最後に

今回はニュースの見出しに使われている「コロナ禍」の「禍」の読み方や意味、「禍」を使った言葉やことわざを紹介しました。

「コロナ禍」と書いて「ころなか」と読むのが妥当だと思います。

「禍」は「わざわい・不幸せ・災難・災厄」という意味を持った漢字です。

ちなみに、「禍い(わざわい)転じて福をなす」ということわざの「わざわい」は今までずっと「災い」だと思っていました。今回調べて初めて知りました。

「まがまがしい」も「禍」が使われることも初めて知りました。

といういことで、今回は「コロナ禍」の「禍」ってなんて読むの?禍の読み方・意味・「禍」を使ったことわざについて紹介しました。

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参考:「例解学習漢字辞典 第八版 オールカラー版 発行:小学館」「広辞苑 第四版 発行:岩波書店」