傲慢なシニア。下の世代を批判する社会と価値観の違い。

2017年1月26日

傲慢なシニア世代の話題

1月26日の日本テレビのスッキリで、傲慢なシニアのことを取り上げていました。

1月9日の朝日新聞に掲載された一般の方の投稿についてのこと。シニア・お年寄り・高齢者。怒っている画像

シニア層はたしかに傲慢で口出しをしてくる人が多い気がします。

自分は偉いと思っているのかも知れません。

たしかに、若いときからバリバリ仕事をして、会社で重役にでもなれば偉いのでしょう。

自分で会社を立ち上げて、社長としてやり手だった人はさらに「自分は偉い」と思っているかもしれません。

それを仕事での立場と、普段の生活での立場と一緒になっているんですね。

お客さんなら何を言ってもいいのかということでもないですし、偉い訳でもないと思います。

高圧的で傲慢なシニア・お年寄り・高齢者は若いときは年上の人達に高圧的で傲慢な態度を取られていたのか、その影響で今、自分たちもそうなっているのでしょうか。

番組では「脳の老化」と「世代間の価値観の違い」に注目していました。



「世代間の価値観の違い」は大きい。

elder-1425733_1920脳については、脳の老化で止めようと思っても強く言うことを止めることができないというような内容だったと思います。

世代間の価値観の違いについては、コメンテーターの方が「シニアにとって当たり前の行為を傲慢と感じる若者が増えた」と言っていて、それはかなり的を得ていると私も思います。

街頭のインタビューでも「自分のことは棚に上げて他人の揚げ足をとるようなコトばかりする人がいる」というようなことを
言っている人がいました。

確かに他人の揚げ足をとり、若い人に対して威圧的・高圧的にモノをいい、指図したがるような人。

「ひねくれている・傲慢」と感じる人はシニア・お年寄りには多いような気がします。



年上は敬われるものだという常識・慣習

日本の社会での常識的考えの中に、

「年上の人を敬う」

というものがあります。

子どもたちも中学生になれば1つ年上の人も「先輩」として敬意を払う必要があります。

年上なら「偉い」ということになるようなもの。

先輩なら後輩を、

「下に見る」

ということは普通のことです。

能力や人柄は関係なく、年上なら偉い、という日本の常識・慣習があります。

これは「年上なら少々傲慢な態度でも許される」という考え方に繋がっているんじゃないでしょうか。

学校や会社など、同じ組織の中で序列を社会全体に持ち出すのは違うと私は考えています。

年を重ねて、敬われるような人柄や行動があるから、年配の方を敬うのが当然であるべき。

という考えはシニアの方々から見て非常識でしょうか。

下の世代を批判するのが当たり前の社会

今のシニア世代の方々も若いころは上の世代に批判されていたと思います。

世代に名前を付けてずっと批判してきた歴史があるわけです。

  • 団塊の世代。
  • しらけ世代。
  • ポスト団塊世代。
  • 新人類世代。
  • バブル世代。
  • 団塊ジュニア世代。
  • ポスト団塊ジュニア。
  • 氷河期世代。
  • ゆとり世代
  • さとり世代

世代に名前を付けるのも面白い慣習ですが、

「今の若いもんは…。」

と言いながら理解できない下の世代を批判するのが日本の社会。

日本の慣習や社会構造的に年配の人は敬われて当然なのです。

だからといって自分より年下の人に対しては傲慢で高圧的な態度をとって良いわけではないはず。

シニア・お年寄り世代には社会の模範となるような行動をして欲しい

にこやかなシニア・高齢者・お年寄り1月9日の朝日新聞に掲載されたその投稿は、今の労働環境の中、若い人達も頑張っているということ。

そしてシニアの方たちに若者や社会の模範となるような行動をして欲しいという願いが込められているものだそうです。

確かに、シニア・お年寄り世代には社会の模範となるような行動をしてもらいたいと思います。

まとめ

今回は「傲慢なシニア」について考えてみました。

世代間の価値観の違いや「年上なら偉い」・「下の世代を批判する」という慣習が大きな要因としてあります。

シニア・お年寄り世代が社会の模範となるような行動をしてくれたら、日本の社会全体の慣習も変わっていくと思います。

この議題は、いずれシニアになる今の若い世代も考えるべきことだと思います。

シニアのことだけでなくて、

「大人」

と呼ばれる人達はみんな考えなきゃいけないことだと感じました。