『かめはめ波』出ないかなってずっと思ってる
孫悟空のかめはめ波にあこがれた少年時代

ドラゴンボールの主人公、孫悟空。
悟空にあこがれた少年時代。かめはめ波を出したくて練習していた。
誰かに勝ちたかった訳では無かった。
誰かを攻撃したいわけでも無かった。
何かを破壊したいわけでも無かった。
かめはめ波というエネルギーの塊を空に放つことで、モヤモヤした気持ちをスッキリさせたかった。
かめはめ波を出せることが孫悟空の強さに近づける近道であり、強くなりたかった。
自分でもかめはめ波を出せるんじゃないかという淡い期待。
なんの根拠もなく、「自分にもかめはめ波はだせるんじゃないか」という期待を持っていた。
何となくかめはめ波のポーズをしてみる。
合わせた手の平と手のひらの間に「気」がたまっているんじゃないかなぁ…。
見えないけど、ちょっとくらいは「気」がでてるんじゃないかなぁ…。

でもかめはめ波は出ない。
このモヤモヤした気持ちを吹き飛ばしたいのに、どうしてかめはめ波が出ないんだろう…。
結局かめはめ波を出すことはなく、少年時代は過ぎていった。
スーパーサイヤ人にもなれるんじゃないかなぁ
フリーザとの戦いでスーパーサイヤ人に目覚めた孫悟空。
「ひょっとしたらスーパーサイヤ人になれるんじゃないかな?」
またしても根拠のない淡い期待が芽生える。
おだやかな心を持ちながら激しい怒りでスーパーサイヤ人へと目覚める…。
割とおだやかな性格の自分。できるんじゃないかという期待が高まる。
怒りでスーパーサイヤ人へと目覚めるはずだった。
しかし、無駄に怒ることで疲れるだけだった。
結局スーパーサイヤ人へと目覚めることはなく、大人の階段を登りはじめる17歳。
友人のなかにも同じようなことを考えていた人がいた。自分だけではなかった。
河川敷で元気玉を作っていた友人の話
その友人は女性。
孫悟空への憧れと大きなパワーを求めた少女時代の彼女はチャリンコで河川敷に行き、空に両手をかざして元気玉を作っていた。
地球のみんなからちょっとずつパワーをもらっていたそうだ。
元気玉は作れたのか?という質問の答えは、
「ダメだった…。」
ここにも孫悟空にあこがれた人がいた。
大人になるにつれて、かめはめ波を出したい欲求は忘れていった。
忘れていた想い。くすぶっていた火種が再び燃え上がる時が来た。
結婚して自分にも子どもが生まれて親になった。
上の子は男の子。「ドラゴンボール超」のテレビ放映が始まって、7歳の息子はドラゴンボールに夢中になっている。
当然、息子と一緒に「ドラゴンボール超」を観る。
するとどうだろう。
「かめはめ波出したい」と思っていた少年時代を思い出す。
そして、「かめはめ波を出したい」というほとんど消えていた火種がメラメラと燃え出してきた。
今となってはかめはめ波でなくてもいい。
魔貫光殺法でもいい。魔閃光でもいい。ギャリック砲やファイナルフラッシュがでればもっとカッコイイ。
気功砲は自分の命を削るからやめておこうと思っている。
本当に、いつか出ないかな…。
今日は息子とかめはめ波の打ち合いをしよう。
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